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展示会ブースのAR活用|集客・回遊率を上げる仕掛けと事例

2026/7/23

結論を3行で

  • 展示会ブースのARは、「通路で足を止める・ブースで体験させる・SNSで拡散させる」の3点で効きます。来場者が足早に5〜10社しか回らない会場で、素通りを止め、滞在と回遊を伸ばす仕掛けとして機能します。
  • 代表的な使い方は、フォトスポットAR・製品の3D原寸ARデモ・ブース回遊スタンプ・名刺/配布物ARの4系統。目的(認知・体験・リード)に合わせて動線に沿って配置するのがコツです。
  • 本記事では、活用パターン5選・ブース動線への配置設計・実事例・費用と制作期間の目安・成果につながる企画の原則を、AR制作会社の視点でまとめました。
3.5億回ARエフェクトの累計再生実績(自社全体)
78m下田・黒船ARを原寸再現(大型空間AR演出)
20–50万円展示会・イベント系ARで多い発注の価格帯
出典:TOBIDASE 実績・受注データ(各案件の実測値)

「展示会に出展するが、ブースの前を素通りされてしまう」「名刺は集まるのに、記憶に残る商談につながらない」——BtoB展示会でよく聞く悩みです。来場者は限られた時間で会場を回るため、1社あたりの接点はごくわずか。そこで注目されているのが、スマホをかざすだけで体験が立ち上がる展示会ブースのAR活用です。本記事では、実際にイベント・展示空間のAR制作を手がける立場から、集客・回遊率を上げる仕掛けを整理します。イベント全般での使い方はARイベント活用の完全ガイドもあわせてご覧ください。

展示会ブースでARが効く理由|「立ち止まる・体験する・拡散する」

展示会は「短時間・大量出展・情報過多」の場です。来場者は会場滞在の中で5〜10社ほどしか回らず、1社あたりの滞在は10分前後と言われます。この環境で成果を出すには、①足を止めてもらう ②滞在を伸ばす ③帰った後も思い出してもらう、の3段階が必要です。ARは、この3つを一度に押し上げられるのが強みです。

  • 「何だろう」と足を止めさせる:通路側に大型AR演出やフォトスポットを置くと、遠くからでも視線を集められます。素通りされる最大の壁=“立ち止まらない”を突破する装置になります。
  • 体験がそのまま滞在時間になる:パネルを読むだけの展示と違い、ARは「かざす・動かす・撮る」という能動的な体験。手を動かす時間だけブース滞在が伸び、その間に商談のきっかけが生まれます。
  • 来場者が拡散の起点になる:ARで撮った写真・動画はSNS投稿の主役になります。会場に来ていない見込み客にもリーチが広がり、出展効果が会期後まで続くのです。
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ここがポイントARを「目立つ演出」として単発で置くと、話題にはなっても商談に残りません。認知(足を止める)・体験(滞在を伸ばす)・リード(連絡先と記憶を残す)のどこを主目的にするかを先に決めると、選ぶARと置き場所が自然に絞れます。

展示会ブースのAR活用パターン5選

展示会で使われるARは、「来場者に何をさせたいか」で整理すると選びやすくなります。代表的な5パターンを、狙い・体験内容・向いている出展目的で見ていきます。まずは自社ブースのどの課題に効かせたいかを思い浮かべながら読んでみてください。

① フォトスポット・記念撮影AR

ブースの一角やパネルにARを仕込み、来場者が自分のスマホでキャラクター・製品・世界観と一緒に記念撮影できるタイプです。アプリ不要のWebARで実装すれば、QRを読むだけで体験でき、行列や機材の負担も抑えられます。「撮りたくなる絵」を用意することが、そのままSNS拡散の燃料になります。ブランドの世界観を打ち出したい出展や、BtoC寄りの製品PRと好相性です。

② 製品の3D・原寸ARデモ

大型機械・建材・車両・設備など、ブースに実物を持ち込めない製品を、原寸大の3D ARで“その場に出現”させるタイプです。来場者は製品の周囲を歩いて見たり、内部構造や設置イメージを確認したりできます。カタログや動画では伝わらない「大きさ・質感・使う場面」を体感させられるのが最大の武器で、BtoB・産業系の出展で商談の質を上げます。当社では原寸大の大型AR(下田港の全長78mの黒船ARなど)の実績があり、この技術は製品デモにそのまま応用できます。

下田港内めぐりARの体験フロー図。QRコードで起動し、航行中に眼前の海上へ全長78mの黒船ARが出現、タップでペリー提督が登場する演出の流れ
原寸大の大型AR演出の一例(下田・黒船ARの体験フロー資料)。全長78mの3Dを“目の前”に出す技術は、実物を持ち込めない製品の原寸ARデモにも応用できる。事例詳細

③ ブース回遊AR(スタンプラリー・ゲーム)

ブース内やパビリオン内の複数ポイントをARスタンプ・ミニゲームで巡らせ、奥まで回遊させるタイプです。「全部集めるとノベルティ」「スコアで景品」といったゲーミフィケーションで、通り抜けを防ぎ滞在を伸ばします。複数出展社をまたぐ会場全体のスタンプラリーにも展開でき、回遊率と体験ログの取得に直結します。スタンプラリー型の設計・費用はAR制作の費用相場でも触れています。

④ 名刺・配布物AR(リード獲得と会期後フォロー)

配布するチラシ・名刺・カタログにARを紐づけ、持ち帰った後にかざすと製品動画や3Dが立ち上がるタイプです。ブースで話しきれない情報を“持ち帰り体験”として届けられ、会期後の想起・再訪問を後押しします。QR起動のWebARにしておけば、誰がいつ体験したかのデータを取得でき、リードの温度感の把握にも使えます。

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「アプリ不要」が体験率を左右する展示会で最も離脱が起きるのは「アプリを入れてください」の一言です。WebARなら、QRを読む→ブラウザで即体験まで数秒。混雑する会場で参加率を最大化したいなら、専用アプリ前提の設計は避けるのが定石です。

ブース動線とAR配置の設計|誘引→体験→回遊→リード

ARは「置けば効く」わけではありません。来場者の動線に沿って、目的の違うARを段階的に配置することで、足を止める→体験→回遊→リードの流れが生まれます。下図は、その配置の考え方をブースの平面でまとめたものです。

展示会ブースの動線とAR配置図。会場通路側の誘引AR(大型サイネージ・床面AR)から、フォトスポット・製品3D原寸ARでの体験・撮影、ブース内ARスタンプでの回遊、名刺・配布物ARでのリード獲得とSNS拡散まで、来場者の回遊動線に沿って4つのAR接点を配置した平面図
ブース動線とAR配置の基本形。通路側の「誘引」で足を止め、中で「体験・回遊」させ、出口で「リード・拡散」につなぐ。

この設計の狙いは、来場者を各段階で取りこぼさず次に送ることです。展示会の集客は下図のような“ファネル”で考えると、ARをどこに効かせるべきかが見えてきます。通路の通行者は大半が素通りし、立ち寄り・体験・リードへと絞られていく——その各段階の離脱を、AR接点で一段ずつ食い止めるイメージです。

展示会の集客ファネル図。通路を通行→立ち止まる・立ち寄る→体験・ブース回遊→リード獲得→SNS拡散の5段階と、各段階に効くAR(誘引AR・フォトスポットAR・3Dデモ/ARスタンプ・配布物AR・UGC)を対応させた図。リード獲得は来場者の5〜10%が一般的な目安と注記
展示会の集客ファネルとARが効く場所。各段階の「取りこぼし」を減らし、次段階へ送客する装置としてARを配置する。
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配置で見落としがちな点体験ARをブースの一番奥だけに置くと、そもそも足を止めていない来場者には届きません。通路側の「誘引」と奥の「体験」は必ずセットで設計してください。また会場は通信が混みやすいため、事前の回線・端末検証を怠ると当日フリーズします。

【事例】イベント・展示空間でのAR施策

ここでは、TOBIDASEが手がけたイベント・展示空間でのAR施策を紹介します。いずれも来場者の体験とSNS拡散を同時に生んだ事例で、展示会ブースのAR施策も同じ体制・技術で対応しています。

角川武蔵野ミュージアムの石壁に点描作品が浮かぶ、点描画家BANANA YAMAMOTO×ARコラボの紹介ビジュアル(タイトル文字入り)
点描画家 BANANA YAMAMOTO × AR。展示空間の巨大な作品がスマホ越しに動き出すコラボ企画で、アート展示にAR体験を重ねた例(work記事サムネ・タイトル文字入り)。事例詳細

BANANA YAMAMOTO × ARは、点描アートという“静止した展示物”にARを重ね、来場者のスマホの中で作品が動き出す体験を作った事例です。展示空間そのものを体験コンテンツに変えるこの発想は、展示会ブースの製品・パネルを「動く展示」に変えるのにそのまま使えます。

舞鶴カレーフェスタ会場の赤れんが倉庫前の人出と、カレーのイラストが降るInstagramリールARエフェクト実画面を合わせた紹介ビジュアル(タイトル文字入り)
舞鶴カレーフェスタ×ARエフェクト。会場で来場者が撮影・投稿したくなるSNSエフェクトで、イベントのSNS拡散を最大化した例(work記事サムネ・タイトル文字入り)。事例詳細

舞鶴カレーフェスタでは、会場で使えるSNS ARエフェクトを制作し、来場者自身の投稿で賑わいが会場外へ拡散する流れを作りました。展示会ブースでも、この「撮って投稿したくなるフォトスポット」の考え方は集客の起点として有効です。楽曲プロモや地域イベントを含む幅広い事例はARイベント活用の完全ガイドにまとめています。

展示会AR施策の費用と制作期間の目安

展示会ARの費用は、選ぶパターン・3Dや動画の作り込み・既存素材(製品3Dデータやロゴ)を再利用できるかで大きく変わります。下表は制作会社の視点でまとめた規模別のおおまかな目安です。正確な金額は要件で変動するため、個別のご相談で提示します。

プラン規模代表的な展示会AR費用の目安制作期間の目安向いている出展
スターターフォトスポットAR/配布物AR(WebAR)20〜40万円3〜4週間〜まず集客・撮影・拡散から試したい
スタンダード製品3D原寸デモ/ブース回遊ARスタンプ40〜100万円1〜2ヶ月製品体験と回遊・リード取得を両立したい
プレミアム大型空間演出/会場連動・データ計測込み100万円〜2〜3ヶ月基幹展示・大型ブースで体験を作り込む
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費用を抑えるコツ製品の3D CADデータや既存の動画・ロゴ素材を再利用できると、モデリング費を大きく圧縮できます。逆に、当日の運用スタッフ・据置端末・通信環境の手当ては別途必要です。金額の内訳の見方はAR制作の費用相場【2026年版・料金早見表】で詳しく解説しています。

集客・回遊率を上げる企画3原則

技術的に「動くAR」を作ることと、展示会で集客と商談につながるARを作ることは別物です。数多くのイベント・展示案件から見えてきた、成果につながる企画の原則を3つに絞って共有します。

  • ①「通路から見える」ことを最優先にする:どんなに凝ったARでも、足を止めなければ体験ゼロです。通路側の誘引(大型ビジュアル・フォトスポット)に予算と面積を先に割り当てます。
  • ②“撮って投稿したくなる”絵を用意する来場者が広告塔になる導線を作れば、会場外の見込み客にも届きます。ハッシュタグと撮影ガイドをブースに掲示しておくと投稿率が上がります。
  • ③KPIを先に1つ決める:名刺獲得数・滞在時間・SNS投稿数のどれを最優先にするかで、選ぶパターンも配置も変わります。全部を狙うと、どれも中途半端になります。

導入の進め方|企画から会期当日までの4ステップ

展示会ARは、おおむね次の4ステップで進みます。出展テーマや会場レギュレーション、既存の3D資産の有無で期間は前後します。

  • STEP1 目的とKPIの決定:認知・体験・リードのどれを主目的にするかを定め、ブース面積と動線に落とし込む。
  • STEP2 パターン選定・演出設計:フォトスポット/3Dデモ/回遊スタンプ/配布物ARから選び、再利用できる素材と必要な権利を確認する。
  • STEP3 制作・実装・会場検証:3Dや動画の制作、WebARの実装、そして本番会場を想定した通信・端末の動作検証を行う。
  • STEP4 会期当日の運用:QR掲示・撮影ガイド・スタッフ導線を整え、体験と投稿を後押しする。取得データは会期後のフォローに使う。
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早めの相談が効く理由展示会には動かせない「会期」があり、ブース施工やパネル入稿の締切と連動します。特に製品の3D ARはモデリングに時間がかかるため、会期の2〜3ヶ月前にご相談いただけると、最適なパターンと配置をご提案できます。準備物や納期の全体像はAR制作の依頼の流れ|期間・納期・準備するものをご覧ください。

よくある質問

来場者にアプリのインストールは必要ですか?

WebARで実装すれば不要です。QRコードを読み込むとブラウザで体験が立ち上がるため、専用アプリのダウンロードは要りません。混雑する会場では、この「アプリ不要」が体験率を大きく左右します。TikTok/InstagramのARエフェクトを使う場合は、各SNSアプリ内での体験になります。

実物を持ち込めない大型製品もARで見せられますか?

可能です。製品を原寸大の3D ARとしてブースに出現させ、来場者が周囲を歩いて確認できます。3D CADデータがあればモデリング費を抑えられます。全長78mの黒船を原寸で出した実績もあり、大型設備・車両・建材の展示に応用できます。

展示会ARの費用はどのくらいからですか?

フォトスポットARや配布物ARなどのWebARなら20〜40万円程度から、製品3Dデモやブース回遊ARスタンプは40〜100万円程度が目安です。大型の空間演出やデータ計測まで作り込む場合は100万円以上になります。詳しくはAR制作の費用相場をご覧ください。

効果測定(回遊率やリード)はできますか?

できます。QR起動のWebARは、いつ・どこで・何人が体験したかのログを取得できるため、ブース回遊やリードの温度感の把握に使えます。ARスタンプラリー形式にすると、どのポイントまで回遊したかも計測できます。

展示会ブースのAR施策はTOBIDASEにご相談ください

展示会ブースのARは、動線に沿って目的の違うARを配置することで、素通りを止め、滞在・回遊・リード・拡散までを一気通貫でつなげられます。TOBIDASEはフォトスポットARからアプリ不要のWebAR、原寸大の大型3D演出まで、イベント・展示案件を数多く手がけ、累計3.5億回以上の再生実績を積み上げてきました。「ブースに製品を原寸で出したい」「回遊を増やしたい」といった段階からで構いません。まずはお問い合わせフォームから、出展する展示会・ブース面積・狙いたい成果をお聞かせください。最適なパターンと、費用・期間の目安を添えてご提案します。

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