TOBIDASE AR Lab
ARで拡張するマーケティング
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2026/7/23
「展示会に出展するが、ブースの前を素通りされてしまう」「名刺は集まるのに、記憶に残る商談につながらない」——BtoB展示会でよく聞く悩みです。来場者は限られた時間で会場を回るため、1社あたりの接点はごくわずか。そこで注目されているのが、スマホをかざすだけで体験が立ち上がる展示会ブースのAR活用です。本記事では、実際にイベント・展示空間のAR制作を手がける立場から、集客・回遊率を上げる仕掛けを整理します。イベント全般での使い方はARイベント活用の完全ガイドもあわせてご覧ください。
展示会は「短時間・大量出展・情報過多」の場です。来場者は会場滞在の中で5〜10社ほどしか回らず、1社あたりの滞在は10分前後と言われます。この環境で成果を出すには、①足を止めてもらう ②滞在を伸ばす ③帰った後も思い出してもらう、の3段階が必要です。ARは、この3つを一度に押し上げられるのが強みです。
展示会で使われるARは、「来場者に何をさせたいか」で整理すると選びやすくなります。代表的な5パターンを、狙い・体験内容・向いている出展目的で見ていきます。まずは自社ブースのどの課題に効かせたいかを思い浮かべながら読んでみてください。
ブースの一角やパネルにARを仕込み、来場者が自分のスマホでキャラクター・製品・世界観と一緒に記念撮影できるタイプです。アプリ不要のWebARで実装すれば、QRを読むだけで体験でき、行列や機材の負担も抑えられます。「撮りたくなる絵」を用意することが、そのままSNS拡散の燃料になります。ブランドの世界観を打ち出したい出展や、BtoC寄りの製品PRと好相性です。
大型機械・建材・車両・設備など、ブースに実物を持ち込めない製品を、原寸大の3D ARで“その場に出現”させるタイプです。来場者は製品の周囲を歩いて見たり、内部構造や設置イメージを確認したりできます。カタログや動画では伝わらない「大きさ・質感・使う場面」を体感させられるのが最大の武器で、BtoB・産業系の出展で商談の質を上げます。当社では原寸大の大型AR(下田港の全長78mの黒船ARなど)の実績があり、この技術は製品デモにそのまま応用できます。

ブース内やパビリオン内の複数ポイントをARスタンプ・ミニゲームで巡らせ、奥まで回遊させるタイプです。「全部集めるとノベルティ」「スコアで景品」といったゲーミフィケーションで、通り抜けを防ぎ滞在を伸ばします。複数出展社をまたぐ会場全体のスタンプラリーにも展開でき、回遊率と体験ログの取得に直結します。スタンプラリー型の設計・費用はAR制作の費用相場でも触れています。
配布するチラシ・名刺・カタログにARを紐づけ、持ち帰った後にかざすと製品動画や3Dが立ち上がるタイプです。ブースで話しきれない情報を“持ち帰り体験”として届けられ、会期後の想起・再訪問を後押しします。QR起動のWebARにしておけば、誰がいつ体験したかのデータを取得でき、リードの温度感の把握にも使えます。
ARは「置けば効く」わけではありません。来場者の動線に沿って、目的の違うARを段階的に配置することで、足を止める→体験→回遊→リードの流れが生まれます。下図は、その配置の考え方をブースの平面でまとめたものです。
この設計の狙いは、来場者を各段階で取りこぼさず次に送ることです。展示会の集客は下図のような“ファネル”で考えると、ARをどこに効かせるべきかが見えてきます。通路の通行者は大半が素通りし、立ち寄り・体験・リードへと絞られていく——その各段階の離脱を、AR接点で一段ずつ食い止めるイメージです。
ここでは、TOBIDASEが手がけたイベント・展示空間でのAR施策を紹介します。いずれも来場者の体験とSNS拡散を同時に生んだ事例で、展示会ブースのAR施策も同じ体制・技術で対応しています。

BANANA YAMAMOTO × ARは、点描アートという“静止した展示物”にARを重ね、来場者のスマホの中で作品が動き出す体験を作った事例です。展示空間そのものを体験コンテンツに変えるこの発想は、展示会ブースの製品・パネルを「動く展示」に変えるのにそのまま使えます。

舞鶴カレーフェスタでは、会場で使えるSNS ARエフェクトを制作し、来場者自身の投稿で賑わいが会場外へ拡散する流れを作りました。展示会ブースでも、この「撮って投稿したくなるフォトスポット」の考え方は集客の起点として有効です。楽曲プロモや地域イベントを含む幅広い事例はARイベント活用の完全ガイドにまとめています。
展示会ARの費用は、選ぶパターン・3Dや動画の作り込み・既存素材(製品3Dデータやロゴ)を再利用できるかで大きく変わります。下表は制作会社の視点でまとめた規模別のおおまかな目安です。正確な金額は要件で変動するため、個別のご相談で提示します。
| プラン規模 | 代表的な展示会AR | 費用の目安 | 制作期間の目安 | 向いている出展 |
|---|---|---|---|---|
| スターター | フォトスポットAR/配布物AR(WebAR) | 20〜40万円 | 3〜4週間〜 | まず集客・撮影・拡散から試したい |
| スタンダード | 製品3D原寸デモ/ブース回遊ARスタンプ | 40〜100万円 | 1〜2ヶ月 | 製品体験と回遊・リード取得を両立したい |
| プレミアム | 大型空間演出/会場連動・データ計測込み | 100万円〜 | 2〜3ヶ月 | 基幹展示・大型ブースで体験を作り込む |
技術的に「動くAR」を作ることと、展示会で集客と商談につながるARを作ることは別物です。数多くのイベント・展示案件から見えてきた、成果につながる企画の原則を3つに絞って共有します。
展示会ARは、おおむね次の4ステップで進みます。出展テーマや会場レギュレーション、既存の3D資産の有無で期間は前後します。
WebARで実装すれば不要です。QRコードを読み込むとブラウザで体験が立ち上がるため、専用アプリのダウンロードは要りません。混雑する会場では、この「アプリ不要」が体験率を大きく左右します。TikTok/InstagramのARエフェクトを使う場合は、各SNSアプリ内での体験になります。
可能です。製品を原寸大の3D ARとしてブースに出現させ、来場者が周囲を歩いて確認できます。3D CADデータがあればモデリング費を抑えられます。全長78mの黒船を原寸で出した実績もあり、大型設備・車両・建材の展示に応用できます。
フォトスポットARや配布物ARなどのWebARなら20〜40万円程度から、製品3Dデモやブース回遊ARスタンプは40〜100万円程度が目安です。大型の空間演出やデータ計測まで作り込む場合は100万円以上になります。詳しくはAR制作の費用相場をご覧ください。
できます。QR起動のWebARは、いつ・どこで・何人が体験したかのログを取得できるため、ブース回遊やリードの温度感の把握に使えます。ARスタンプラリー形式にすると、どのポイントまで回遊したかも計測できます。
展示会ブースのARは、動線に沿って目的の違うARを配置することで、素通りを止め、滞在・回遊・リード・拡散までを一気通貫でつなげられます。TOBIDASEはフォトスポットARからアプリ不要のWebAR、原寸大の大型3D演出まで、イベント・展示案件を数多く手がけ、累計3.5億回以上の再生実績を積み上げてきました。「ブースに製品を原寸で出したい」「回遊を増やしたい」といった段階からで構いません。まずはお問い合わせフォームから、出展する展示会・ブース面積・狙いたい成果をお聞かせください。最適なパターンと、費用・期間の目安を添えてご提案します。
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