結論を3行で

  • 公開料金には、ARスタンプラリーのシステム利用料だけで月5万円〜13万2,000円という例があります。ただし、AR素材、企画、設定、景品、掲示物、現地運営まで含む制作総額とは別物です。
  • TOBIDASEの現行ARスタンプラリーは、企画・スポット設計・画面・QRコード・公開支援を含めて60万円〜(税別)、開催まで約1〜2ヶ月です。
  • 費用の最大の変動要因はARコンテンツの作り込み。相見積もりでは、スポット数だけでなく、素材制作・特典・運用・保守の範囲をそろえて比較してください。
5〜13.2万円公開されているツール・システム料金例
60万円〜TOBIDASEの現行開始価格(税別)
78m下田港で実寸再現した黒船AR
出典:各社公式料金ページ・自社料金・自社実績(2026年8月16日確認)

ARスタンプラリーの費用相場【公開料金と制作総額】

ARスタンプラリーの費用を調べると、「月額数万円」というツール料金から「数百万円」という開発費まで表示されます。価格差の正体は、システムだけを借りるのか、企画・AR制作・現地運用まで依頼するのかという範囲の違いです。さらに、スポット数と各スポットで見せるARコンテンツの作り込みが見積もりを動かします。

ARスタンプラリーの規模別費用チャート:汎用ツール自社運用は月額数万円〜、小規模3〜5スポットは20万〜50万円、中規模5〜10スポットは50万〜150万円、大規模10スポット超は150万〜300万円超。参考として自治体の公共事業例は事業費900万円
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旧図の数字をそのまま現行見積もりに使わない図の20万〜50万円帯は元本文の旧区分で、現在のTOBIDASE標準料金ではありません。また、図に残る公共事業900万円の出典は今回の公式情報調査では確認できなかったため、更新後の比較根拠から外します。現行開始価格は60万円〜(税別)です。
規模・依頼範囲費用の見方制作期間の目安主催者側に残る作業
汎用ツールを自社運用公開料金は月5万円〜、短期9万8,000円〜など数日〜2週間企画、素材制作、設定、告知、景品、現地運営
限定スコープ・過去の小規模構成20万〜50万円3週間〜1ヶ月支給素材と依頼範囲による
企画・AR制作を含む中規模構成60万〜150万円1〜2ヶ月景品、応募運用、掲示物などは契約範囲を確認
広域・フルオーダーメイド150万〜300万円超2〜3ヶ月以上広報、会場調整、事務局などを含めるとさらに増える

公開料金4サービスを同じ条件で比較

2026年8月16日時点で公式サイトに確認できる料金例を並べると、10スポット前後でも5万円から13万2,000円まで幅があります。ここで比較しているのは主にシステムまたはテンプレートの利用料であり、オリジナルARの素材制作やイベント全体の運営費が同額で収まるという意味ではありません。

サービス公開料金主な条件比較時の注意
CREAPIA プラスプラン月5万円(税別)ARフォト+スタンプラリー、スポット・ユーザー数無制限カスタマイズ内容と素材制作範囲を確認
furari ミニ9万8,000円(税別)3日、10チェックポイント、参加上限5,000人デジタルスタンプラリーの料金。ARコンテンツ制作費ではない
ARTO QUEST スタンダード9万9,900円/30日(税別)10 ARスポット、参加上限3,000人、テンプレート利用独自デザイン・機能はカスタマイズ以上で確認
WaiWai AR スタンプラリー契約月13万2,000円(税込)マーカー設定最大10点対応コンテンツの制作は別途費用

公開価格は、税込・税別、日数、参加上限、スポット数、ARの有無がそろっていません。最安値だけを拾うのではなく、開催条件を同じにして追加費用まで確認することが重要です。

「月額料金」と「制作総額」は同じ土俵で比べない

検索結果に出る数万円のプランと、制作会社の60万円以上の見積もりは、含まれる作業範囲が異なります。オリジナルARの制作、デザイン、景品、印刷物、現地運営が表示料金に含まれるかはサービスごとに違います。

依頼方法表示価格の中心主催者側に残りやすい作業向いているケース
汎用ツールを自社運用システム利用料・基本機能企画、素材制作、登録、告知、現地運営社内に制作・運用担当者がいる
制作会社のパッケージシステム+企画・デザイン・設定景品手配、印刷、当日のスタッフ配置など短期イベントを一式で立ち上げたい
フルオーダーメイド独自システム+AR演出+運用設計契約範囲による広域周遊、会員・クーポン連携、独自演出が必要

AR施策全体の中でスタンプラリーがどの位置づけになるかは、AR制作の費用相場【2026年版】で手法別に整理しています。「そもそもスタンプラリーが最適なのか」から検討したい場合は、先に手法ごとの費用と目的を比べてください。

規模別の詳細:予算からできることを逆引きする

月額5万円〜:汎用ツールを自社運用する

管理画面からスポット、画像、特典条件を登録する汎用ツールなら、公開料金は月5万円から、短期イベントで9万8,000円から確認できます。企画、AR素材、景品、告知、現地オペレーションを自社で回せるなら、システム費を抑えられます。ただし、ツールの料金が安いことと、イベント全体の総予算が安いことは同義ではありません

20万〜50万円:旧区分と公開事例の小規模構成

20万〜50万円は元本文で、既存素材を支給する3〜5スポットの小規模構成として使っていた区分です。ただし、当社の受注履歴を集計した「実勢」や現行プランの最低価格として裏付けられるデータはありません。公開事例では、電音エンジニアリングが4スポット・QR・3D演出の企画、デザイン、実装一式を約40万円前後と掲載しています。単一事例の条件付き価格であり、一般相場とは分けて見てください。

60万〜150万円:企画とAR制作を含む中規模構成

TOBIDASEの現行開始価格は60万円〜(税別)です。企画・コンセプト、スポット設計、スタンプ画面・完走画面、体験ページとQRコード、現地案内文、中間レビュー、公開支援を含みます。5〜10スポット規模で、その場所ならではのAR演出やオリジナルデザインを作る場合は、従来の相場区分で50万〜150万円帯に入りやすく、3Dキャラクターやアニメーションの量で金額が動きます。

150万円超:広域周遊・フルオーダーメイド

市町村をまたぐ広域のGPS連動型、独自の会員システムやクーポン連携、大規模な3D演出を組み合わせると、元本文の区分では150万〜300万円超です。公共案件はさらに範囲が広く、福島県の公式資料では、5スポットを2回実施し、オリジナルイラスト12種、権利申請、事務局、ログ、広報まで含む「いわきあろは×サイクリング ARスタンプラリー」の委託上限が595万円(税込)でした。約60施設、IP、事務局、景品、広報まで含むウルトラマンARスタンプラリー2026は見積限度2,737万8,000円(税込)です。いずれも契約実額ではなく上限額であり、小規模制作との直接比較はできません。

QR型・GPS型・画像認識型の違いとツール選定は、WebARスタンプラリーの作り方・成功事例・費用で詳しく解説しています。

費用の内訳と「最大の変動要因」

ARスタンプラリーの見積書は、企画、ARコンテンツ、システム、現地調整、運用に分かれます。下図は元本文から保持している概念図ですが、35%・30%・15%・10%・10%という比率を裏付ける集計データは確認できませんでした。見積もりへ固定比率を当てはめず、項目の抜け漏れ確認にだけ使ってください。

ARスタンプラリー費用の内訳ドーナツグラフ:ARコンテンツ制作35%(最大の変動要因)、システム構築・実装30%、企画・体験設計15%、現地調整・テスト10%、運用・効果測定10%
  • ARコンテンツ制作:各スポットに出現する2D・3D素材、キャラクター、演出の制作
  • システム構築・実装:スタンプ取得、進捗管理、コンプリート判定、特典抽選の仕組み
  • 企画・体験設計:ルート設計、報酬設計、最初のQRまでの参加導線
  • 現地調整・テスト:実地での動作検証、QR掲出物、現場スタッフ向け説明
  • 運用・効果測定:会期中の監視、行動データの集計・レポート

見積もりを最も大きく動かすのがARコンテンツ制作です。「ご当地キャラクターを3Dで踊らせたい」という要望は、モデリング、リギング、アニメーション、スマートフォン向け軽量化まで必要になり、1体で数十万円の工数になることがあります。既存の2Dイラストや写真素材を使う演出なら、同じスポット数でも費用を下げやすくなります。

総予算は制作費以外も足して計算する

総予算=システム・制作費+AR素材費+景品費+告知・印刷費+現地運営費+保守費+税で考えます。景品を後日発送するなら、応募フォーム、個人情報管理、抽選、梱包、送料、問い合わせ対応も必要です。

ARスタンプラリーの見積もりは、ツール利用料ではなく「開催までに主催者側へ残る作業」まで足して比べて、初めて同じ土俵になります。

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見積書の金額だけで決めない安い見積もりに企画、素材制作、現地テスト、会期中サポートが含まれず、社内工数や追加発注で総額が逆転することがあります。各社へ同じ条件表を渡し、含む・含まないを横並びにしてください。

費用を左右する4つの条件

同じ「5スポットのARスタンプラリー」でも、次の4条件で見積もりは大きく変わります。発注前にここを固めると、相見積もりを正確に比較できます。

条件費用への影響発注前にできること
① AR素材の有無最大の変動要因。3D新規制作は1点数万〜数十万円キャラクター設定画・イラスト・ロゴ等の既存素材を支給する
② スタンプ取得方式QR型が比較的シンプル。GPS広域連動・画像認識型は設計と現地検証が増える「どこで・どう参加させたいか」を先に決める
③ スポット数追加ごとにAR演出、登録、テスト、掲示物が増える初回は目的達成に必要な地点へ絞る
④ 特典・抽選の仕組みデジタル配布、即時抽選、応募、クーポン連携で費用が加算現地引き換えと後日発送の運用を先に比べる

相見積もりの前に1枚でそろえる7項目

見積もりの精度は、会社選びより先に「同じ条件を全社へ渡せるか」で決まります。次の7項目を1枚にまとめると、金額差が技術力の差なのか、単なる前提条件の差なのかを判断しやすくなります。

  1. 目的とKPI:集客、回遊、購買、SNS投稿のどれを優先するか
  2. 開催条件:会期、会場、想定参加者数、屋内・屋外
  3. スポット:候補地、数、移動距離、掲出許可の状況
  4. 取得方式:QR、GPS、画像認識の希望と不正取得対策
  5. 支給素材:ロゴ、キャラクター、2D・3Dデータ、レギュレーション
  6. 特典:全制覇か任意達成か、抽選か現地引き換えか
  7. 運用範囲:告知物、現地テスト、会期中サポート、データレポートの要否

初期制作費だけでなく、月額費、会期延長、スポット追加、修正回数、データ出力、障害時の対応時間まで同じ表で比較してください。素材準備から納品までの担当分けは、ARスタンプラリー制作の工程と必要素材にまとめています。

運用費と見落としがちなコスト

制作費のほかに、景品、告知、掲示、スタッフ、問い合わせ対応を予算に入れておくと、公開直前の追加費用を防げます。制作会社の見積書とイベント全体予算は分けて管理してください。

  • 運用・保守費:元本文では月額1万〜10万円程度としていましたが、共通相場の根拠は確認できませんでした。公開例ではARTO QUESTの期間延長が1万5,900円/30日、全データ保存が月1万円です。採用サービスの公式オプション表で確認してください。
  • 景品・ノベルティ費:完走特典の原資、抽選・発送費、在庫の予備。参加想定数と達成条件から必要数を計算します。
  • 告知・掲出物費:QRコードを載せるポスター、のぼり、チラシ、案内サインの制作・印刷・設置費。
  • 現地運営費:景品交換、問い合わせ、端末トラブル、掲示物の巡回、会期中のデータ確認を担う人員。

TOBIDASEの現行60万円〜には、企画、スポット・画面・QRコード・現地案内文、レビュー、公開支援が含まれます。一方、キャンペーン設計・分析、景品調達、応募規約・事務局運用、現地掲示物は内容に応じた別見積もりです。

とくに告知は、システムを用意しただけでは参加者が集まらない失敗に直結します。観光・商店街・企業施策の規模と設計は、ARスタンプラリー事例9選で比較できます。

実例で見る費用感(当社の場合)

TOBIDASEの現行料金と含まれる範囲

TOBIDASEのARスタンプラリーは、現在60万円〜(税別)、開催まで約1〜2ヶ月を目安に案内しています。スポット数は会場条件に合わせて設計し、企画・コンセプト、スタンプ・完走画面、体験ページ、QRコード、現地案内文、レビュー、公開支援までを基本範囲とします。

旧記事で案内していたスタータープラン(20万円〜・税別)クリエイティブプラン(60万円〜・税別)は、元本文に残る旧料金区分です。「当社の発注で最も多いのは20万〜50万円帯」という元本文の主張は、今回確認した実績データでは裏付けられなかったため、現行の判断材料から外します。現在のARスタンプラリー見積もりは、60万円〜を基準に、AR素材、景品、応募・事務局、掲示物、分析の要否を加えて算出します。

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20万円と60万円の差は値上げだけではなく範囲の差過去の限定スコープと、現行の企画・順路・画面・QRコード・公開支援を含むサービスを同じ「最低価格」として比較しないでください。必要な作業をそろえたうえで概算を確認するのが確実です。

下田港と桜新町の実例

静岡県下田市の遊覧船「下田港内めぐり」では、船上からスマートフォンをかざすと全長78mの黒船が実寸で出現する観光ARを制作しました。これは単地点ARの実績であり、スタンプラリーの完走率や価格を示す事例ではありません。既存の遊覧船という観光導線にAR体験を載せる設計の参考になります。

東京・桜新町の商店街では、コロナ禍で祭りが中止になった代替企画として商店街内4カ所にARを設置し、三密を避けながら商店街全体を回遊してもらう施策を実施しました(桜新町商店街「サザエさんAR」事例)。「スポットを増やす」より「1カ所ごとの体験を確実に楽しいものにする」ほうが、費用対効果は高いというのが、実案件を通じた当社の実感です。

費用を抑えつつ完走率を落とさない4つの方法

① 既存素材を支給する

最も効果の大きい削減策です。キャラクターの設定資料、過去の販促イラスト、商品写真、ロゴ、3Dデータなど「使える素材」を見積もり前に共有してください。3D新規制作の有無で、同じ企画でも数十万円単位で変わります。

② スポット数より達成条件を先に決める

旧記事では7〜10カ所を上限の目安としていましたが、最適な数は移動距離、滞在可能時間、参加者層で変わります。全地点を回らせるのか、「任意の5カ所でゴール」にするのかを先に決め、現地で所要時間を測ってください。スポットを増やすほど制作・掲示・テスト費は増えるため、目的に不要な地点を削ることが費用と完走しやすさの両方に効きます

③ 演出は「主役スポット」に集中投資する

全スポットに同じ制作費を配るより、フォトスポットになる1〜2カ所へリッチなAR演出を置き、残りはシンプルなスタンプ取得にするほうが、SNS投稿と話題性の面で効率的です。主役以外も同じ世界観で統一し、体験が途切れないようにします。

④ 自治体・観光施策なら最新の公募要件を確認する

観光DXや地域回遊に関する補助制度で、デジタルスタンプラリーやAR体験が対象になる場合があります。ただし、対象経費、申請時期、事業期間、交付決定前の発注可否は制度ごとに異なります。企画段階で必ず当年度の公式公募要領を確認し、採択を前提に発注しないでください。

よくある質問

Q. ARスタンプラリーは最低いくらから作れますか?

A. システムだけなら、公式公開料金に月5万円(税別)、短期9万8,000円(税別)、月13万2,000円(税込)などの例があります。企画・AR制作・画面・QRコード・公開支援まで依頼する場合、TOBIDASEの現行開始価格は60万円〜(税別)です。旧スタータープラン20万円〜は過去の限定スコープであり、現在の標準料金ではありません。

Q. 紙のスタンプラリーと比べて高くつきませんか?

A. 小規模なら紙のほうが安い場合があります。一方、デジタルなら台紙の回収集計を省き、スポット別の取得数や時間帯を記録できます。ただし、印刷費がゼロになるとは限りません。最初のQRコードへ誘導するポスターや案内サイン、景品、現地スタッフを含めた総予算で比較してください。

Q. 制作期間はどのくらいかかりますか?

A. ツールの自社設定だけなら数日〜2週間、過去の限定的な小規模構成では3週間〜1ヶ月が目安でした。TOBIDASEの現行ARスタンプラリーは約1〜2ヶ月、広域・大規模や独自機能を含む場合は2〜3ヶ月以上を見込みます。開催日から逆算し、現地テストと修正期間を確保してください。

Q. 完走率を上げるにはどうすればいいですか?

A. スポット数を一律に決めず、移動時間と参加者層から達成条件を設計します。7〜10カ所は出発点の一例であり、長距離なら「任意の5カ所でゴール」のように条件を緩めます。コンプリート特典、スタート地点での告知、迷いやすい地点の案内、会期中の取得データ確認も有効です。

Q. アプリのダウンロードは必要ですか?

A. TOBIDASEが制作するARスタンプラリーはWebAR方式のため、専用アプリは不要です。スマートフォンのカメラでQRコードを読み取り、対応ブラウザで参加します。ただし、他社の公開プランにはアプリ版・Web版・専用アプリ型があるため、参加方法と対応OSは契約前に確認してください。

まとめ:規模ではなく「含まれる範囲」をそろえる

ARスタンプラリーの費用は、スポット数だけでなく、システム、AR素材、企画、特典、掲示物、現地運営、保守のどこまでを依頼するかで決まります。安い公開料金を見つけたら、まず「主催者側に何が残るか」を確認してください。

  • 社内で企画・素材・運用を担える → 公開ツールを自社運用
  • 企画から公開までまとめて依頼したい → TOBIDASEは60万円〜(税別)・約1〜2ヶ月
  • 広域周遊・会員連携・独自ゲームが必要 → 150万〜300万円超を含む個別見積もり

TOBIDASEは、下田港の黒船ARや桜新町商店街の回遊企画など、観光地・商店街・イベントのAR体験を企画から公開まで支援しています。目的、会場、開催時期、想定参加者数が分かれば、必要な範囲を切り分けて概算をお出しします。お問い合わせフォームからご相談ください。

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