TOBIDASE AR Lab
ARで拡張するマーケティング
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ARエフェクト
webAR
2026/7/11
Metaは2024年8月、InstagramやFacebookで使えるARエフェクトの制作プラットフォーム「Meta Spark」の提供終了を発表し、2025年1月14日にサービスを終了しました。これにより、Meta自身が提供するもの以外の——つまり企業やクリエイターが制作した——ARエフェクトはInstagram・Facebook・Messengerから削除され、利用できなくなっています。
Metaはこの決定について、スマートグラスなど次世代デバイスへのリソース集中を理由に挙げており、Meta Sparkの後継や復活は発表されていません。「インスタでフィルターを作ってキャンペーンをする」という定番施策は、選択肢として消えたと考えるのが現実的です。
実際、当社にもMeta Spark終了後、「Instagramでやっていたフィルター施策をどこへ持っていけばいいか」という移行のご相談が寄せられています。中でも多いのが、イベントや店頭で使っていたフォトフレーム系フィルターの移行相談です。本記事はその相談対応で毎回お伝えしている内容を、診断チャートつきで整理したものです。
Instagram ARフィルターが担っていた役割は、次の3つのどれかで引き継げます。
| TikTokエフェクト | WebAR | Snapchatレンズ | |
|---|---|---|---|
| 制作費の目安 | 15万〜100万円 | 20万円〜(フォトフレーム系) | 要相談 |
| 拡散力 | ◎ レコメンドが拡散を後押し | △ 自発的なSNSシェア頼み | ○ 海外若年層に強い |
| 国内リーチ | ◎ 10〜30代中心に厚い | ◎ アプリ不要で全年齢層 | △ 国内ユーザーは限定的 |
| 場所・モノとの連動 | × どこでも使える | ◎ QRで場所・商品と紐づく | × どこでも使える |
| データ取得 | △ プラットフォーム依存 | ◎ 行動データを自社取得 | △ プラットフォーム依存 |
| 掲載期間 | 無期限 | 自社管理(自由) | 無期限 |
移行相談で最初に伺うのは「そのフィルター施策は何のためにやっていましたか」です。目的とターゲットの2問で、移行先はほぼ決まります。
「フィルターでバズらせたい」「UGCを生みたい」「楽曲を広めたい」——インスタフィルターのこの役割を国内で引き継ぐ本命は、TikTokエフェクトです。公式制作ツール「Effect House」で制作・公開し、掲載は無期限、制作費は15万円〜。何よりTikTokのレコメンドアルゴリズムがエフェクト付き投稿の拡散を後押しするため、フォロワー数に依存しない新規リーチが狙えます。
種類別の費用(顔フィルター15万円〜、歌詞連動15万円〜、ゲーム系20万円〜)と、数百万円かかる広告メニュー「ブランドエフェクト」との違いはTikTokエフェクト制作の費用で詳しく解説しています。
注意点は文化の違いです。Instagramのフィルターは「ストーリーで盛る・フォロワーに見せる」文脈で使われていましたが、TikTokは「楽曲・チャレンジ・レコメンド」の文脈で使われます。同じ見た目のフィルターを移植するのではなく、音源との連動やゲーム性など、TikTok文化に合わせた再設計が成果の分かれ目です。
「イベント会場で使ってもらう」「店舗・観光地に来た人だけの体験」「商品パッケージをかざすと動く」——場所やモノと紐づいた施策なら、プラットフォームに依存しないWebARが最適です。QRコードを読み取るだけでブラウザ上でARが動くため、アプリもSNSアカウントも不要。Instagramフィルターより参加ハードルはむしろ下がります。
当社への移行相談で最も多いフォトフレーム系フィルターは、このWebARフォトフレーム(20万円〜)がそのまま受け皿になります。QRコードから起動する形になるため、イベント会場・店舗という「場所」と結びつけやすく、参加者にInstagramアプリを開いてもらう必要すらなくなります。
さらにWebARは自社運用のため、体験数・場所・時間帯などの行動データを自社で取得できます。プラットフォームの仕様変更やサービス終了に振り回されない、という意味でも「第二のMeta Sparkショック」を避けられる移行先です。仕組みと事例はWebAR完全ガイドを、TikTokエフェクトとの使い分けはTikTokエフェクトとWebARの違いをご覧ください。
Snapchatは独自の制作ツール「Lens Studio」を持ち、ARレンズの制作は引き続き可能です。ただし日本国内のユーザーは限定的で、国内向けキャンペーンの移行先としては力不足です。欧米の若年層が主要ターゲットのグローバル施策であれば選択肢に入ります。国内の制作会社でも対応可否が分かれる領域のため、依頼前に対応実績を確認してください。
移行相談を受けてきた中で、つまずきやすいポイントは共通しています。
Instagram用に制作した3Dモデル・イラスト・テクスチャなどの素材は、TikTokエフェクトやWebARでも流用できる場合が多いです。一方、Meta Sparkのプロジェクトファイル(ロジックや挙動の設定)はそのまま移植できず、移行先のツールで作り直しになります。「素材は生きる・仕組みは作り直し」が原則で、素材が揃っていれば制作費は大きく下がります。
プラットフォームが変われば、ユーザーの使い方も変わります。インスタの「盛れる」文脈をTikTokに持ち込むなら音源連動を、WebARに持ち込むなら場所の限定性を掛け合わせる——移行は劣化コピーではなく再設計のチャンスと捉えるのが成功パターンです。
Instagramではインプレッションやストーリー投稿数を見ていたはずです。TikTokなら動画再生数・UGC投稿数、WebARなら体験数・来場データと、移行先に合わせてKPIも移行させます。放置すると効果検証ができず、社内報告で困ります。
TikTokのEffect Houseには審査(目安1週間)があり、ロゴの過度な露出などインスタ時代の感覚では通らないケースがあります。スケジュールに審査期間の余裕を持たせてください。
インスタのフィルターはアカウントのフォロワー基盤と強く結びついていました。TikTokではエフェクト単体でも拡散しますが、楽曲・クリエイター起用・ハッシュタグとの組み合わせで効果が跳ね上がります。エフェクトを「点」でなく施策全体の「線」に組み込みましょう。
参考事例として、当社がInstagram向けに制作した舞鶴カレーフェスタのARエフェクト(会場の赤れんがパークで「空からカレーが降る」演出、事例詳細)のように、イベント×SNSエフェクトの企画ノウハウ自体はプラットフォームが変わっても引き継げます。当社はInstagram時代に累計8,100万回再生の実績があり、その知見をTikTokエフェクト・WebARの両方で展開しています。
A. 2025年1月14日をもってInstagram・Facebook・Messengerから削除され、利用できません。エフェクトのURLやQRコードを掲載していた印刷物・Webページがあれば、案内の差し替えをおすすめします。
A. 現時点で復活や後継ツールの公式発表はありません。Metaはスマートグラスなど次世代デバイスのARに注力する方針を示しており、従来型のインスタフィルター制作環境が戻る前提で計画を立てるのは危険です。
A. 3Dモデル・イラスト・テクスチャなどの素材データは、TikTokエフェクトやWebARで流用できる場合が多いです。Meta Sparkのプロジェクトファイル自体は移植できないため、挙動やロジックは移行先ツールで作り直します。素材一式をご共有いただければ、流用可否を無料で査定します。
A. TikTokエフェクトは15万円〜、WebARは20万円〜が目安です。素材を流用できる移行案件は新規制作より抑えられるケースが多いです。詳細はTikTokエフェクト制作の費用をご覧ください。
A. 素材が揃っていれば最短2週間程度、標準で2〜4週間です(TikTokの審査期間を含む)。キャンペーン開始日が決まっている場合は1〜2ヶ月前のご相談をおすすめします。
インスタARフィルターの終了は既成事実です。重要なのは「どこへ移るか」を流行ではなく目的で決めること、そして手元の素材資産を無駄にしないことです。
TOBIDASEは、Instagram時代の8,100万回再生を含む累計3.5億回以上の再生実績をもとに、TikTokエフェクト・WebARの両輪で移行のご相談をお受けしています。「昔インスタで作ったフィルターがあるが、どうすればいいか」という段階からで大丈夫です。お問い合わせフォームから、当時の施策内容と手元の素材をお聞かせください。移行プランの概算見積もりは無料です。
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