TOBIDASE AR Lab
ARで拡張するマーケティング
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TikTok
ARエフェクト
2026/8/1
TikTokアプリで「エフェクト」と呼ばれている機能は、実は単一の技術ではない。画面上部や撮影パネルに並んでいるアイコンをタップすると、色味を変えるだけのシンプルな加工から、顔の形をリアルタイムで変形させるARまで、性質の異なる演出が同じ「エフェクト」という名前で一括りにされている。この違いを知らずに探すと、「顔が変わるやつ」を探しているのに色調フィルターしかヒットしない、といった検索のすれ違いが起きる。
「フィルター」は映像全体の色味やコントラストを変える加工で、顔の形そのものは変化しない。一方「顔認識AR」は顔の動きや表情をリアルタイムに検出し、メイクを重ねたり、輪郭を変形させたり、耳や帽子などの3Dオブジェクトを合成したりする。もう一つ、背景を切り替えたり歌詞テキストを流したりする「演出・テキスト系」もあり、この記事の後半で紹介する企業のプロモーション施策では主にこのタイプが使われている。
気になるエフェクトを見つける方法は大きく3つある。目的に応じてルートを使い分けると、探す時間を大きく減らせる。
撮影画面の左下(機種によっては右下)に表示されているキラキラした顔のアイコン「エフェクト」をタップすると、エフェクトパネルが開く。パネル上部の虫眼鏡マークをタップし、「変身」「メイク」「キラキラ」のようなキーワードを入力すれば候補が絞り込まれる。名前が分かっているエフェクトなら、そのままエフェクト名で検索した方が早い。
おすすめフィードで気に入った演出の動画を見つけたら、画面下部に表示されているエフェクト名(またはエフェクトアイコン)をタップする。すると、そのエフェクトの詳細ページに移動し、同じエフェクトを使った他の投稿と一緒に「このエフェクトを使う」ボタンが表示される。
エフェクトパネル内には、今伸びているエフェクトを一覧表示する「人気上昇中」タブが用意されている。特定の演出を探しているわけではなく、単に「今バズっているものを使いたい」という場合はこのタブを開くのが早い。
探したエフェクトは、撮影前でも撮影後でも同じ手順でかけられる。ここでは適用から保存、削除までの一連の操作をまとめて確認する。
撮影前に使う場合は、撮影画面でエフェクトを選んでから録画ボタンを押す。撮影後に使う場合は、撮影済みの動画の編集画面を開き、同じエフェクトパネルから選択すればよい。どちらの場合も、エフェクトを選んだ時点でプレビューに反映されるため、仕上がりを確認してから撮影・投稿に進める。
気に入ったエフェクトはその都度検索し直さなくても済むように保存できる。エフェクトの詳細画面に表示されているハート(またはお気に入り)マークをタップするだけで、撮影画面のエフェクトパネル内「お気に入り」タブに追加される。次回はキーワードを打ち込まなくても、このタブから即座に呼び出せる。
一度かけたエフェクトを取り消したい時は、エフェクト一覧に表示される「取り消し」マークを選ぶか、別のエフェクトに切り替えれば置き換わる。お気に入りから外したい場合は、保存時と同じハートマークを再度タップして解除する。これはお気に入り一覧からの削除であり、TikTok上に公開されているエフェクト自体が消えるわけではない。
ここでは「もっと今っぽいエフェクトを使いたい」という要望と、「エフェクトが使えない」という不具合の両方をまとめて解決する。
1つ目は、前述の「人気上昇中」タブをこまめに確認すること。上位に出てくるほど流行の初動に近く、早めに使うほど埋もれずに目立ちやすい。2つ目は、おすすめフィードで同じエフェクトが連続して流れてくるかを見ること。同じ演出が立て続けに表示される時ほど、そのエフェクトが伸びている合図と考えてよい。
「検索しても出てこない」「かけようとしても反応しない」といった不具合の多くは、次のいずれかが原因になっている。アプリが最新バージョンでない、カメラやマイクの権限を許可していない、審査中でまだ公開されていない、あるいは提供地域が限定されているエフェクトである、といったケースだ。
ここまでは視聴者として「使う」側の手順を解説してきたが、TikTokエフェクトは企業やアーティストのプロモーションでも活用されている。視聴者として使うだけでなく、自社のオリジナルエフェクトを制作して届けるという選択肢もある。実際に数値として現れた実績を2つ紹介する。

ソニー・ミュージックレーベルズ様の案件では、森進一さんの息子であるアーティスト「はてな」の新曲に合わせたTikTokエフェクトを制作した。エフェクトを使って制作した3パターンの動画を公式アカウントに投稿した結果、合計で約200万回以上の再生を記録している。エフェクトは「視聴者が使う機能」であると同時に、企業側から見れば「ユーザーに動画を作ってもらうための仕組み」でもある点が、この事例からわかる。
アーティスト「最終未来少女」の案件では、楽曲の歌詞をメンバーの映像に重ねて表示する「歌詞エフェクト」を制作した。歌詞をなぞって歌う動画は撮影者自身が主役になれるため、ファンが自発的に投稿したくなる設計になっている。企業がTikTokエフェクトを作るとはどういうことかは、業界別のTikTok ARキャンペーン事例まとめでさらに詳しく紹介している。
エフェクトの撮影・適用はスマートフォン向けアプリの機能が中心で、PC版のWebサイトからは同じ操作ができない場合が多い。エフェクトを使った動画を撮影・投稿する用途では、スマートフォンアプリを使うのが基本になる。
アプリのバージョンが古い、審査中でまだ一般公開されていない、提供地域が限定されている、といった理由が考えられる。まずはアプリを最新版に更新し、それでも見つからない場合は別のキーワードや逆引き検索を試してほしい。
撮影画面でエフェクトパネルを開き、「お気に入り」タブを選択すると、これまでハートマークで保存したエフェクトが一覧で表示される。検索し直す手間なく、そこから直接かけ直せる。
動画名を確認する必要はない。動画の下に表示されているエフェクト名(またはエフェクトアイコン)を直接タップすれば、名前を調べなくても同じエフェクトの詳細ページに移動できる。
可能で、公式ツール「Effect House」を使えば個人でも制作できる。基本的な作り方はTikTokエフェクトの作り方ガイドで解説している。企業として審査対応や設計を含めて本格的に作りたい場合は、プロへの外注も選択肢になる。
TikTokエフェクトは、検索窓・逆引き・人気上昇中タブという3つの探し方を押さえれば見つけやすくなり、保存機能を使えば毎回探し直す手間もなくなる。ここまでの手順を押さえれば、視聴者としての「使う」はひととおりマスターできる。
一方で、企業やアーティストの立場で見ると、TikTokエフェクトは「視聴者にエフェクトを使ってもらうことで動画を量産してもらう」プロモーション施策にもなる。エフェクトの種類やプロモーションでの活用パターンは企業向けTikTokエフェクトの種類ガイドで、制作費用の目安はAR制作の費用相場でまとめている。
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